思想

源了圓『義理と人情』

新書も文庫も、単にその判型だけの意味にしかならなくなって、中身もまた以前とはまるで違う薄さになっちまった。薄いったって「束」のこっちゃない、中身内容もだ。「単行本」「単著」が新書と同義になってるところもあったりするから、もうこれは「本読む老害…

 西部 邁+平岡正明+栗本慎一郎 『情念と幻想――その現実論』

死者の総意に基いてプロレタリア革命を行う、これがぼくの立場。――平岡正明 桝添要一が厚生労働大臣になって、テレビその他に露出することが多い。めっきりハゲて白髪も増してオッサン面になったのを眺めながら、ふと、栗本慎一郎のことを思い出した。 大学…

 平岡正明 『ボディ&ソウル』

知性はその低次の段階では二枚目としてあらわれ、やがて発展して三枚目にいたる。ついに最高の発展段階として実現するものは無手勝流であろう。 もうから平岡正明かよ、と呆れる身近な誰それの顔つきが、この上なく具体的に見える。見えるが、知ったことか。…